思いがけない贈り物

思いがけない贈り物

「みな、軽率に物を贈りすぎですよ」

「もし『これはあなたへのプレゼントですよ』と言えない位なら
いっそあげないほうがいい」

「誰も欲しがらないからって、余った物をもらったりしたら、
ハッピーになるどころか気が滅入ってしまうでしょうよ」

これはクリスマスの夜、人形の届け先を探してあせっているサンタクロースが
友人に言われた言葉です。
なんだか自分が言われたみたいでドキっとしました。

私、相手のことを考えて買った物を、他の人に贈ってしまったことが
あるのです。
同じような物を持っていると気がついたのでそうしたのですが、
贈った他の人のことを全然考えていない行為でしたね。
恥ずかしくなりました・・

ミヒャエル・ゾーヴァの絵が好きで手に取ったほんの７４ページの短い童話です。
こどもにも読み聞かせはできる内容ですが、どちらかといえば
高学年から大人向きです。
結構シニカルな場面があるので。